Celestica のグローバルビジネスサービスにおけるグローバル人事ソリューション部門でシニアディレクターを務める Penny Cavener 氏は、同社がクラウドベースの人的資本管理(HCM)ソリューションへ移行し、ビジネスに大きな成果をもたらした経緯についてこう語ります。
ADP の専門分野から生み出されるテクノロジープラットフォームはコンプライアンスへの準拠が徹底しているため、非常に安全です。当社のすべての給与計算システムに関して ADP が責任を負ってくれるため、大きな安心感と安全性が得られます。

Celestica、
氏、シニアディレクター、
Penny Cavener 氏
ケーススタディ
カナダに本社を置くCelestica社は、航空宇宙、防衛、通信など幅広い市場向けにサプライチェーンソリューションを提供し、13カ国で27,000人の従業員を抱えるEMS(電子機器受託製造サービス)のグローバル企業です。同社では、クラウドベースの人的資本管理(HCM)ソリューションへの移行を進め、業務効率の向上とHRの変革を実現しています。
導入の背景には、採用とオンボーディングの迅速化、紙ベースの人事業務の削減、グローバルで統一された人事業務プロセスの整備という課題がありました。そこで、従業員とマネージャーがリアルタイムで人事業務を管理できる環境を提供するために、ADPのクラウドベースHCMソリューションを採用しました。
特にグローバルに展開する事業を担当する事業部門マネージャーとって、標準化された人事業務プロセスへの変革が重要な課題でした。そして、導入にあたっては、14年間蓄積された人事データを4週間で移行し、時差を活用して作業を進めることに成功しています。
このプロジェクトを推進していくにあたり、不可欠だったのは経営陣の支持を得ることにありました。そのためには、それぞれの事業部門の課題を分析し、HCM導入のメリットを具体的に伝える必要がありました。
また、ADPと綿密な計画策定を行うことで、予算の透明性を確保することが求められました。導入の基本的な方針して、既存モジュールは社内で移行し、新規モジュールはADPの支援を受けるハイブリッド方式を採用したことで、スムーズな導入が可能となりました。
結果として、HCM導入により、年間99,000時間の業務削減を実現し、14カ月で24カ国への展開を完了することに成功しました。SAP SuccessFactors Employee Centralを導入することでHR業務がデジタル化され、HR部門の業務が従来のルーチン作業から戦略的業務へとシフトすることが可能となりました。
給与・労務管理の精度も向上し、グローバルで統一されたデータ管理が可能になり、HCMのクラウド移行における標準化とデータの重要性を再認識しました。また、HR部門の役割が単なる管理業務から、より戦略的なビジネスパートナーへと進化することを実感することができました。
今後は、報酬管理の最適化やワークフォースアナリティクスを活用し、予測分析を強化する予定である。ADPとの長年のパートナーシップを活かし、変化の激しいビジネス環境に適応しながら、さらなる成長を目指していくとのことです。
ADPではグローバルの給与計算業務を一括してアウトソーシング可能なGlobal Payrollのサービス提供だけでなく、北米では、SAPのSuccess FactorのパートナーとしてHCMの販売・導入支援も行っています。
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