2024年度版 給与計算業務のトレンド:グローバル企業向け給与計算調査

ADPでは、毎年、多国籍企業において給与計算業務を担当する経営上層部にインタビュー調査を実施しています 。調査の目的は、グローバルな組織間で給与計算機能がどのように実行されているか企業の認識を正しく把握することにあります。

ADPでは、全世界で企業の給与計算の実績、レジリエンス、戦略が、ビジネスにどのくらい貢献しているのか評価し、給与計算業務の今後のトレンドについて報告することを目指しています。今年度のレポートのタイトルは 「2024年度版 給与計算業務のトレンド: グローバル企業向け給与計算調査」です。本調査レポートはダウンロードしてお読みいただけます。

給与計算業務の優先順位のバランス

COVID が多くの企業にもたらしたすさまじい影響は、給与計算オペレーションでさらに革新的なアプローチを取るべきという警鐘でもありました。具体的には、企業が給与計算の機能をさらに未来や実用に即したものにすると同時に、全体的な統合の改善に向けて注力する必要があります。 ADP の調査では、次に示す要素によって今後 2~3 年で給与計算の変革が進むことが示されています。

  • コスト効率化 – 33%
  • デジタル化 – 33%
  • 業務または生産性の効率化 – 30%
  • 従業員エクスペリエンスの向上 – 30%

企業が給与計算業務の変革に求めるもの

給与計算業務を効率化するには、給与計算部門の仕事のやり方を根本的に変革する必要があります。効果的な変革には、給与計算部門内のプロセス、ツール、スキルの見直しが必須です。

「2024 年度版 給与計算業務のトレンド:グローバル企業向け給与計算調査」では、給与計算機能の変革を望む組織にとっての最優先事項がリストされています。ダウロードいただける調査内容では、以下のような内容が触れられています。

  • 従業員エクスペリエンスの向上
  • 業務システムと給与計算システムの統合
  • より信頼できるテクロノジー
  • より強固なデータセキュリティ

主な調査結果:4 つのメインテーマ

従業員エクスペリエンスが最重要課題でしたが、給与計算の正確性についてはどうでしょうか?

多くの従業員を擁する企業では、正確な給与計算処理は従業員の定着を図る上で非常に重要です。給与計算の正確性を保つ企ことが、従業員や法規制、そして株主に対しての義務を確実に果たすことにつながります。

レポートをダウンロードして詳細についてご一読ください。調査では、以下のような統計が明らかになりました。

  • 給与計算の平均的な精度は 78%程度
  • これは明らかにシステムとプロセスを合理化し、相互接続し、デジタル化によって効率を高め、ミスが生じる機会を減らす必要性を示唆しています。

グローバルな視点と現地の専門知識のバランス

現在のグローバル市場で競合他社から真の優位性を確保するには、ビジネスを俯瞰的に捉えつつ、現地の洞察を維持する必要性があります。給与計算の情報にも同じことが言えます。

給与計算は地域特有の法規制や慣習に準拠するようローカライズする必要がありますが、すべての国の給与計算情報を可視化する必要もあり、そうすることでビジネス戦略への反映が可能となります。

「2024年度版 給与計算業務のトレンド: グローバル企業向け給与計算調査」(ダウンロード可能)でさらに詳しく掘り下げます。

以下に検討すべきポイントをいくつか記載します。

  • 31%がビジネスでアクセスできるのは一部のデータのみで、しかも標準化されていないと述べている
  • 多くの組織でレポートと分析を結合するための仕組みやテクノロジーが不足している

グローバルな給与計算に IT を活用する

データセキュリティは組織の給与計算データを処理する上で最も重要です。最新のデータ保護規制に対応し、しかるべきプロセスを導入してデータの流出を減らす必要があります。

ADP の調査では、変化の一例として IT の複雑さを最小限に抑えることが示されています。

  • 回答者の推定では、平均すると国あたり週 22 時間、給与計算とその他の業務システムのデータ管理に IT リソースを費やしている
  • 企業の多くは一部の国に対してのみデータセキュリティの戦略や緊急時対応計画を定めており(36%)、その他(13%)は緊急時対応計画をまったく導入していない
  • 99%は過去 12 か月で給与計算業務の戦略においてデータセキュリティが重要になっていると述べており、46%は非常に重要であると述べている

業務から戦略まで – 現代の給与計算チーム

先行き不透明な厳しい経済状況で企業がかじ取りする中、業務効率化は組織が成功する上で最も重要視されています。給与計算業務の適切な戦略と人材確保を組み合わせることで、組織の事業目標を達成し、将来起こるかもしれない不測の問題にも備えることができます。

給与計算部門の上級責任者が現代の給与計算チームについてどのように語っているのか詳しくは、ADP の調査「2024年度版 給与計算業務のトレンド: グローバル企業向け給与計算調査」をダウンロードしてください。

「2024年度版 給与計算業務のトレンド: グローバル企業向け給与計算調査」

以下に主な調査結果を一部ご紹介します。

  • 57%は給与計算サービスが人員不足の影響を受けていると述べている
  • 雇用主の67%は既存のスタッフに担当外である給与計算業務を担わせるためのトレーニングをしている
  • 給与計算部門のリーダーはデータセキュリティ、データ分析、新興テクノロジー、BPI(ビジネス業務改善)、戦略計画などの領域で、チームの取り組みを強化している