世界中の給与計算部門は現在、変革の時期を迎えています。ADPが実施した最新のグローバル調査「2026年の給与計算業務のトレンド」では、担当者が重圧にさらされている一方で、責任者やチームが高まるニーズに対応しようとしている姿が浮き彫りになっています。
本調査では、企業がスキル不足、複雑化する規制体系、サイバーセキュリティリスク、AIの台頭、さらにはグローバルな可視性や従業員エクスペリエンスに対する期待の高まりといった課題に直面している実態が明らかになりました。とはいえ、こうした課題は給与計算責任者にとって業務の変革を加速させるきっかけにもなり得ます。 2026年の給与計算部門のトレンドは、どのようなものでしょうか?
調査で明らかになった主なポイント
独立した給与計算部門を率いている責任者の割合は
43%
これは、給与計算部門が財務部門の下に置かれてきた従来の構造から大きく転換しつつあることを示しています。
より少ない人員で給与計算業務に対応する方法を模索している回答者の割合は
72%
特定のスキルや専門性に対するニーズは、2026年においても高い状況が続くと考えられます。
チーム がコンプライアンス管理により多くの時間を咲くべきだと考えている責任者の割合は
41%
企業は、コンプライアンスに関する専門性を強化するとともに、自動制御やリアルタイム分析を備えたテクノロジーへの投資を進めています。
過去2年間で給与計算関連のサイバーセキュリティインシデントを経験している企業の割合は
70%
多くの企業がデータ保護を重要かつ優先度の高い領域として挙げており、新たな方針や対策、事業継続計画への投資を行っていると回答しています。それでもなお、取り組むべき課題が数多く残されています。
現在、給与計算業務にAIを活用している企業は全体の
3分の1
自動化やAIをはじめとする革新的なテクノロジーは、職場に急速に浸透しています。一方で、給与計算責任者はこれらを戦略的に取り入れる方法を模索しています。
給与計算システムと他の業務システムとの統合戦略を十分に定義できていない企業の割合は
62%
給与計算データと他の業務システムとの統合は、一貫性を欠く状況が続いています。国やシステムの違い、複数ベンダーの並行運用が主な要因です。
「2026年の給与計算業務のトレンド」レポートでは、グローバルな給与計算データの可用性や可視性の向上、従業員エクスペリエンスの継続的な改善など、給与計算責任者にとって重要な課題を掘り下げています。経営層は昨今、給与計算業務を、信頼と従業員エンゲージメントを向上させる要素として捉えるようになっています。現場のチームは、正確性の確保や迅速な対応、円滑なコミュニケーション、セルフサービス機能に加え、視覚に障がいのある従業員向けの給与明細などのアクセシビリティ機能を重視しています。
2026年版レポートでは、次の内容を取り上げています。
- 20カ国の給与計算責任者から得られたグローバルな知見
- グローバルな給与計算部門を率いる1,816名の上級リーダー層による視点
- 自動化、AI、システム統合、コンプライアンス、レポーティング、セキュリティに関するデータ
- 企業が注力している投資分野と能力構築領域
- 成熟度向上と未解決の課題に関するエビデンス